getCTMとgetScreenCTMについての疑問

以下の記事を読んで

http://pinmarch.sakura.ne.jp/blog/archives/2009/09/
気になったので、getCTMとgetScreenCTMについて、仕様を読んでみました。
すると、かなり混乱するような内容になっていましたので、ここで備忘録として残しておきます。

SVG1.1では

getCTM
nearestViewportElement に対する、現在の利用座標系(即ち transform 属性がもしあればその適用後)からビューポート座標系への変換行列を返す。
getScreenCTM
現在の利用単位(即ち transform 属性がもしあればその適用後)から親のUAから通知された「画素」への変換行列を返す。ディスプレイ装置においては、これは理想的には物理的なスクリーンの画素を表す。物理的な画素の大きさが知られない他の装置あるいは環境においては、CSS2 による「画素」の定義と同様なアルゴリズムを利用してもよい。 ( エラータ :次を追加) この要素が文書木に結びつけられていない場合 null が返されることに注意。このメソッドは正しくは getClientCTM と命名されるべきであるが、歴史的な理由によりこの名前 getScreenCTM が保持されている。

http://www.hcn.zaq.ne.jp/___/REC-SVG11-20030114/types.html#InterfaceSVGLocatableより引用
この二つの違いが少しわかりにくいのです。ひとまず、getCTMとgeScreenCTMは異なるということがわかります。

SVG tiny1.2では

getScreenCTM
現在の利用単位から 初期のビューポート 座標系への変換行列を返す。 MouseEvent の座標成分 clientX と clientY は初期のビューポート座標系に属する。 この要素が文書木に掛かっていない場合【 "hooked" :描画木も含めて?】、 null が返されることに注意。 このメソッドは getClientCTM と命名した方が適切だったが、歴史的な理由から getScreenCTM の名前が維持されている。

http://www.hcn.zaq.ne.jp/___/SVGTiny12/svgudom.html#svg__SVGLocatableより引用
1.2のgetScreenCTMが1.1のgetCTMにかなり近い内容になっていることが伺えます。ちなみに、getCTMには触れられていません。

考察

これは憶測ですが、1.1のインターフェースでは、少しわかりづらいものになっていましたが、その問題を解決するために、Tiny1.2において、getScreenCTMに統一したのかもしれません。