1秒はとてつもなく遅い

SMILアニメーションを実装してみて気がついたこと

SMILではアニメーションのタイミングを、時間で調節します。たとえば、begin="2s"は2秒後にアニメがスタートするということです。
しかし、秒単位で指定すると、かなり動きがもっさりして遅くなる感じがしました。
そこで、SIEの次回リリースでは、わざと、速くしています。

1秒が瞬時という思い込み

さて、「瞬時」という言葉がありますが、1秒はこの「瞬時」とはかなり異なる時間を指します
瞬きの時間をネットで調べると(注1)、0.1秒や0.3秒という説が見られます。どちらにせよ、1秒は切っています。瞬きは1秒ではないというわけです。
では、1秒がどれだけ遅いか試してみましょう。
時計を見ながら、「いち、に、さん、し、ご」と普段の速さで、声に出して言ってみて下さい。大体、「ご」といった時点では5秒ではなくて、4秒以下になっています。
「ひとーつ、ふたーつ」と言いながら、腕を左右に振ると1秒少々ぐらいで、ちょうどいいです。このように、私たちの考えている「1秒」と、実際の「1秒」は違ってきます。私だけ、このような、ずれた時間感覚の持ち主という可能性もあります。

1秒という遅さがもっさりを生む原因に

もちろん、時間を正確に計ることができる人もいます。とはいっても、多くの人が「1秒がはやい」という思い込みから誤謬を犯しているのではないでしょうか。
SMILのサンプルを見ていると、そのように感じてなりません。
もし、JavaScriptSMILで、もっさりするようでしたら、「1秒はとてつもなく遅い」ということを思い出しながら修正してみてください。さくさく動作するかもしれません。

参考資料

参考資料として、ニールセン氏の記事も挙げておきます。これを読むと、SIEも高速化しなければと改めて決意を固めています。